2009.6.20 七ヶ岳(会津) 


週末は久しぶりに天気がよさそう。ってことで、メールで参加者を呼びかけ七ガ岳に行くことを計画した。
しかし、わたしの普段の行いが悪いようで、賛同者0という寂しい結果となった。では帰ったあとにうらやましがらせようと単独で行くこととした。
今回、初めて福島県警のメールによる入山届を使った。非常に簡単、携帯でも打てるようだが、わたしの携帯はPHSで山の中ではまず通じないので、出掛けにメールを打って6:00出発した。
コースは  ゴマ滝登山道 ゴマ大滝  七ヶ岳頂上 尾根歩き 下岳 下岳分岐 下岳登山口 林道歩き 駐車場 
前半は沢のぼり、後半は尾根道を上がったり下がったり(つまり疲れるだけ)のコースとなる。(この時点では林道のことは考えていなかった。失敗。)
8:00ゴマ滝登山道から出発。途中でコンビニによったりしていたので、思いのほか時間がたった。台倉スキー場の手手前から林道にはいり約20分ずいぶん来たなというところで、登山道入り口に。時間の割には車はなし。私一人だけだった。この時間で誰もいないってことは、ひょっとして登山者は一日通して一人だけ?人気の山と聞いてきたのですが。。。
まずは車道(材木運びだし用?)を歩く。森が深いので、暗い。熊は大丈夫か?
駐車場の近くに沢があるらしく結構大きな音が聞こえてくる。
20分ほどで登山道入り口へ、車道とわかれる。さらに道が暗くなり、足元はぐちゃぐちゃ、これで、何周連続の田圃道あるきだろう。
こころぼそく足を進める。20分ほどで待望の沢が見えた。やった、登ろう。水が少ないのが気になるけど。
沢にとりつくが、とっかかりがない??どうやって登るんだ?
うしろを見たら、道が続いていた。なんだ?ここじゃないのか。引き返してさらに山を進む。

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写真1枚目 さびしい出発 2枚目登ろうとするがこの沢ではありませんでした 3枚目こんな沢を登っていきます。

その後、道を見失いかけながらも進むと、待望のゴマ滝に到着。確か誰かのH.P.だとここはまき道があるとのこと、一通り見回して、滝のすぐ下の右側に道らしき場所が、おお、そこか、。滝に少し濡らされながらよじ登る。けどその先に道がない?あれ???
その場所から見ると対岸にとらロープがある。なんだ、逆岸か?けど、登り口は見当たらなかったんだけど。。。。(まさかすごく戻る??焦る。。。)
滝の中断から見ると下のほうに赤テープがひらひら?おお、あそこか?うすい赤ポリエチレンテープだったんで分からなかったよ。
と滝の近くを降りる。足場の関係で、今度は本当に滝の水にぬれながら降りることになった。さっき見えた赤テープの場所に。(以降の写真は一部レンズが汚れています)
近づくと赤テープは横向に張ってあり、これは進入禁止!のテープだよなあ。やっぱり進めない!
さらに周りをよく見ると木の裏に踏み跡が、ああ、こっちか?確かに登り口があった、良かった良かった。
ロープを頼りに滝の横を巻いて登ると、先ほど登りかけた痛々しい跡が見える。
滝の上部に到着。なめ沢が始まる。まずはロープを伝いながら登る。石は階段状なのであるきやすいはずなんだが、滑りやすいので、一歩一歩確かめながら進む。いつになったら頂上につくんだろうというくらい亀のようにゆっくり進む。おおきな段差を超えるときにステッキが落ちてしまい、それをとろうとしたときに、また手が水につかってしまって服がびちょびちょ。あーあ。
しかし、そこを超えるとなめ沢の角度は緩くなるので、ロープもいらず、ずんずん進める。しかし、目印が何もないので、道があっているのか進みすぎていいないのか不安になる。かなり不安になるくらい進むとリボンがあった、おおよかった。
おおきな石のよどみには多量の蚊?がいて、きもちわるいが、まさかここで下るという選択もなく、進むしかない。かなり水量が減り、沢の幅も一跨ぎで超えられるくらいになったところで、遠くから見える進入禁止のリボンがあり、そこで沢は終点。滝上部から40分ほどのぼった。
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写真1枚目 ゴマ滝 滝の左側は登れない 写真2枚目滝上部のなめ、ロープあり 写真3枚目40分ほど上がって行き止まり。赤テープあり

左におれ、今度は山道、知らない間にずいぶん高度は稼いだようである。ずいぶん空が開けてきた。
15分ほどで高杖すきーじょう分岐に到着。高杖からの登山は最も距離が短いので、人気のコース。ここからは登山者がたくさんいるだろうと思っていたのだが、頂上方面(頂上まで5分ほど)にも、たかつえ方面も見渡す限り人がいない。
まあ、頂上には誰かいるかな?と岩場を進むが、そこにも誰もいなかった。
10:30頂上はちょっとした広場が2か所、眺めはいい。高杖方面も高原方面もかなりとおくまで見渡せる。風もないので快適。くまも来ないだろうということで、長休憩。食事をし、水をのみ、景色を見る。したーーのほうに降りるべき林道が見えるのだが、いやあずいぶん低いなぁ。
あそこまで登ったり降りたりしながら下るのか?いやんなっちゃう。
ひとけがないからなのか、鳥がすぐそばで泣いている。口笛で答えると泣きやんでしまった。(下手なうぐいすですみません)。
鳥の数は多く、そこかしこで泣いていた。とくにさんちょうは山が低いので本当にすぐそばで鳴いている
10:50名残惜しいが、いつまでたっても人はきそうにないし、かみなり(天気予報では大丈夫だが)も心配なので下山することにする。
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写真一枚目 高杖方面 2枚目頂上方面 人がいない 3枚目 頂上にて

下山方面をみると気がめいる光景。登ったり下ったりしながら(深いところは100m位あるか?)それが遠くまでつながっている、
5つ目まではそれほどでもないが6つ目のピークはずいぶん険しそう。でも、7つが岳の6つ目なら、あそこまででほぼ終わり?まあ、がんばろう!!ということで進み始める。実際のピークは11あるらしいが、そのときは知らなかった。今、写真で数えるとわかるが、そのときは遠くは数えられなかったし。。
まず2つ目の山へ、ささやまなのですぐに到着。しかしその先頂上からくだりはじめると北斜面は田んぼ道でぐちゃぐちゃ。先週山開きがあったとは思えないほど笹が多く足元を確認しながら進む。
3つ目,4つめの山へ、快適に進む
ここまで頂上から30分。ほぼ半分までずいぶん早くきたな。下から山の全貌を見たときはむちゃくちゃ長く見えたんだけど。。。。案外短いのかなあ。
東側(右側)斜面はかなり急。ベースジャンプもできそうな90度のがけが続く。そのすぐ側に登山道があり、落ちても誰にも気づかれなさそう。今日は一人だし、注意しながら行こうっと!
5つめのやまへ,
下りながら小さなピークを通る。これが5つ目
ずいぶん降りるし、ずいぶん急な山肌。登山道は斜面のぎりぎりなので、結構怖い。
さらに木が高くほとんど藪こぎ状態
(地図では約100m上り。見た目もきつそうだったが)思ったより楽に6つ目のピーク頂上へつくことができた。

ななつが岳頂上から見るとこの先はよくわからなかった。でももう半分来た(つもりだった)からこの先はどうなっているのかな?
次の峰が見える。

このあたりまでは頂上の木が低いので写真をとることができたが、だんだん藪が高くなり、もう写真も取れない状態

7番目の峰につくと隠れていた峰が出てきた、しかも今度は2つ。かずあわないし、しかも遠いぞ。


NANA20091.JPG - 107,944BYTES NANA2.JPG - 124,258BYTES NANA3.JPG - 120,356BYTES NANA4.JPG - 75,857BYTES 6KARA5.JPG - 89,705BYTES
写真1枚目 七つが岳全景 2枚目2つ目のピーク 3枚目3つ目のピークから先を見る 4枚目4つめのピークから先を見る。 5枚目6つめのピークから今来た山を振り返る。藪こぎの跡がわかる

6KARA7.JPG - 117,886BYTES 7KARA89.JPG - 128,441BYTES NANAD.JPG - 150,351BYTES
写真1枚目 6つめのピークから先方を見る 2枚目7つ目のピークから先をみる。けっこう遠くない? 3まいめ ここが今通ってきた・み・ち・です。

道が悪くて、道に迷いそうになる。下が見えずに足くじきそうになる。実際このあたりの道が一番きつかった。

さて、今度こそ、峰の先端についただろう。久しぶりに開けた山頂。”下岳”標識あり。
あれ?下岳?地図を見直すとまだ、半分強しかきてない。なんだこりゃ。
どうもちらちら見える、降りるべき林道がずいぶん遠いのでおかしいとは思っていたが、とんだ勘違い。ずいぶん早いペースだったのでおかしいとは思っていたが。
NANAE.JPG - 217,223BYTES NANAF.JPG - 240,895BYTES
写真1枚目 下岳山頂 2枚目 林道が見える、

落胆するが、地図を見直すと、下岳から先はほとんどアップダウンがないようなので、それが少しはラッキーか?
途中のピークは高さが20mほど、丘じゃん。あとはほとんど下りのみ。
歩き出すと、さらにいいことがあって、先週の山開きのためと思われるが、笹がかなり広く刈ってあり、歩きやすい。さっきまでの藪の中の道探しながら進んでいたのが嘘のよう。
これはいいや、と加速する、急坂や岩などはあるが、さっきまで不安だった、道が分からない、足もと不安という懸念がなくなったので、すごい楽。しかし、心に余裕ができると 熊が出たらいやだな の恐怖がだんだん出てきる。
風が出てきたようで、涼しくて気持ちいい。すぐにこの風が強風に変わってくる。雷来るかな?
すでにさっきまでいた七つが岳頂上は雲に隠れてき始めていた。
だんだん道も緩やかになり、下岳登山口分岐に到着。非常に分かりやすい標識。この先に行くと山の先端に出るので、少しいってみるが特に展望はなさそうなのですぐに引き上げ、下岳登山口に向かう。
うっそうとした林の中を進んでいくが、また、熊がいそうな感じが怖い。さっきまでうるさく泣いていた鳥の声も北斜面に入るとぱったりきこえなくなった
この斜面は疲れた体にきつい急斜面。
幸い、熊にも、猿にも、足が止まるような美女にも合うことなく、順調に降りる。斜面は徐々にゆるくなり、地図で確認するともう少しで林道。
ふと車の走る音が。登山道のすぐしたが林道なので、そちらを走る車の音だった。
程なく登山道入り口に。やっとついた!!長かった。時間的なものではなく、道の悪さと次々に現れる峰に参った。

そこは林道の交差点だった。交差点??まあ、こっちだろうとめぼしを付けて歩き始める。引き返すことはないと思うが、もってた地図の端っこのほうなので、ちょっと不安。

10分ほど歩くと山菜取りの家族の車があり、この道でいいのか聞くと、だいじょうぶらしい。一安心。そのまま歩く。地図とコンパスで確認。よし大丈夫!!
今回、山の中は一応時間のめぼしを付けていったのだが(それでも途中で間違えたが。途中早すぎると思ったんですよ!!)ここの道路はまったくのノーマーク。交差点があるとか、何分かかるとか、交通量はどうなのか?ほとんど考えていなかった。おかげで寄り道しながら50分も歩いてしまった。
疲れた体がつらい。親切なドライバーがどこまでだい と親切に声を掛けてくれないかなー とも淡い期待をもつが、結局丸々歩いてしまった。まあ、乗せてくれるといわれてもお心だけで、実際には載らないと思います。次は自転車持参でこないと。

ふと山を見ると、七つが岳全体が雲に覆われ始めていた。良かっただらだら降りなくて。
沢の音が聞こえると程なく橋を渡って駐車場に到着。

いったん荷物を置いてから沢に下り足を冷やす。きもちいいいー。
明日は別の山に行くので疲労を残さないように整理運動をして帰路へ。

帰宅後、警察に帰着の登山届を出しました。いやあ、べんりだ。
誰もいないし、なかなかつかないし、くまも怖いし、非常に心細い一日でした。景色と鳥の声は良かったです。

8時出発 8:20登山道へ 9:10ゴマ滝 10:00沢トップ 10:30七つが岳 休憩 10:50出発 13:00下岳 13:40登山口分岐 14:00下山 15:00駐車場