2009.6.13,14坊主沼小屋
参加者:
沢  真船会長、安治、薄葉、菊池、藤田、金井
尾根 佐藤長、水石、原、菊池、薄井、斉藤

計画していた坊主沼小屋にいくことなった。今回は沢隊は一里滝沢から昇りつめ、尾根隊は甲子峠から登ることになった。
先々週は赤面山開き、先週は夏山遭難救助訓練(山岳会は皆さんの安全な山行のため、こんな活動も行っています。)のために坊主沼、3週続けての那須甲子山系への上りとなった。実は次の週も登る予定。
8時に集合。水石さんお久しぶりです。さっそく、乗合で甲子峠へ向かう。
途中、進入禁止のH鋼の車止めにてこずるが、峠に到着。山菜とりの車が数台入っている。
尾根班は、今回はボッカをしなければならない。さいわい先週のうちに水5Lと酒とガスボンベは上げておいた。今回も同量程度持ち上げればいいので比較的楽だ。去年の重量ザックの思いがあるので、今回はもてる重さに仕上げた。去年は片手では持てない重さだった。何をやっていたのだろう。
と、隣を見ると、大きなポリタンクを薄井さんが背負ってる、10Lだって、すげー。
記念写真を撮って出発。まずはいきなり登りから。
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写真1枚目 甲子峠これから出発  2枚目 甲子頂上にて 10Lポリタンクが光る


一つ目のピークの先に昔の(江戸時代?)の峠道の跡があるが説明を受けないとわからない。花の名前を聞きながら行くのだが、数歩で忘れてしまう。
途中から道が竹藪の中を進むので足元が滑りやすい。注意しながら進む。
きょねん斎藤賢さんの滑り落ちた道はいつの間にかう回路ができていた。みんな危ないと思ったのだろう。
甲子分岐の手前にだれが作ったのか、近道ができているので、そちらから昇る。
しかし登り始めてすぐに後悔。けっこうきつい、これなら普通の道を行ったほうが楽。道すがらやしおつつじが咲いているので、それが救いか。
その泥道を抜けると頂上の少し手前。ほどなくして甲子山頂到着。
あとから一組の登山者。旭に登るとのこと。その人のガイドブックだと1時間で登れると書いてあるらしい。いや、一時間じゃ無理でしょう・・
一服後、ゆっくり出発。今日は雲が低くて展望はないが、涼しくて楽。楽なのがいいな。新旧道の分岐をこえて、水場方面へ。
水場の印を先週付けたので、今度はわかりやすくなったと思う。あれ?赤い文字に変わってる??見やすくなってまあいいか。
ここで水を約6Lくんで再出発。他のメンバーもそれぞれ水をくむ。ただし、薄井さんは量が多いので、少しでも先の沢水を組むことにする。ここの水場の水はわき水で冷たくておいしい。
水場までは平たんな道だが、この先は思ったよりアップダウンがある。くんだ水で肩ずっしり。ザックが重いとくだりがきつい。
何ヵ所かのさわを過ぎ、カモシカ沢に到着。確か去年はここでへばってダウンした。今年は荷物が軽いので、何とか止まらずに進む。するとさっき水を汲んで10kg増量した薄井さんが下からぐんぐん登ってくる。すげー。どうぞお先にと道を譲って、重い足を進める。(いま考えると、きっとあのときはあしのうらにガムが付いていたので足が重たかったみたい。笑)
先週は楽に進めた雪渓だが、だいぶ溶けたようで、何箇所か踏み抜きそうだった。来週(来週も行くんですよ)はもっと気をつけないと
ここを登れば、あとは比較的平たんな道が続く。ぬかるみはあるけど、先週に比べるとだいぶ乾いていて、足元もそれほど汚さないですんだ。
坊主沼小屋到着。まだ沢隊は来ていないようだ。
窓を開けてよどんだ空気をぬいて、小屋前の雪渓で冷やしたビールで乾杯。持ってきてよかった。
先週デポしておいた水と酒は雪が解けしっかり地上に出ていた。おそらくカラスがいたすらしたのであろう、くるんでおいたビニールは破けていたが、中身は大丈夫だった。さすがにくちばしではキャップははずせなかったらしい。
昼ごはんを食べ、小屋の中を掃除して、首を長ーーくして、沢隊をまつ。
目の前のピークに薄葉さん到着。おお、やっときたか。あれ?次のひとが来ない。案の定、薄葉さんだけ、体力に物を言わせて先の上ってきてしまい、後続隊は少し遅れての到着であった。
おつかれさま。握手をして、再度乾杯。
伝言で、避難小屋の板の間、床のカバーは外してOK、ヘルメットは持ち帰ってほしいとのことを聞く。
であればと床の紙をはがさせてもらった。ついでに掃除をする。
沢隊が来れば、あとはやることはないので、自然と飲み会になる。
食べものと酒を用意至福の宴会が始まる。薄葉さんはビデオを回しているのでなんだろ?と思うが、まあ、気にしないで雑談を続ける(のちにこのビデオが公開されることなるのだが)
今回は水だけは余分に用意できたので、大変な思いはしなくてすんだ、良かったよかった。
なかなか暗くならない(夏だしね)ので、宴会もなかなかもりあがらないのだが、夜も更け、宴もたけなわ。になるはずが一人二人といびきをかき始める。朝早かったし、疲れてるしね。
今回は、小屋に置いてあった蒲団を使わせてもらったので、(もちろん自前の寝袋も)背中が痛くなくてぐっすり眠れた。こやの外ではモリアオガエルの大合唱。中ではいびきの大合唱で、気になる人はなかなか眠れなかったに違いない。
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写真一枚目 宴もたけなわ 2枚目出発前にパチリ

翌朝、起きて表に出ると赤ゲラがいた。他にも良く分からない鳥がたくさん、バードウォッチャーにはたまらないのだろうか?マニアでないのでよく分からない。
いちおう8時出発を目標にして、身支度を整える。
水がなくなったのでザックは軽いのだが、ごみはサイズがかさばるので、ざっくの体積はあまり小さくならない。
すこし、那須側に降りて、沼の横を通ると、水芭蕉と、サンショウウオの卵と、雪渓がむかえてくれる。時期によっては、モリアオガエルの卵がたくさん見られるそうなのだが、今回は見られなかった。
旧小屋跡には桜が咲いていた。鐘を鳴らして出発。
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写真1枚目 坊主沼手前の雪渓にて 2枚目 旧非難小屋 3枚目みずばしょう

途中ハイカーと2組であった、ひとりは清水平まで日帰り往復。もう一人は写真を撮りに、
甲子峠分岐にて、われわれは甲子峠にむかう、沢隊は車のある甲子大橋方面へ。まちあわせは ”はなのや”
少し雨が降ってきたので、急いで車に戻るが、車に着いたらやんでいた。
甲子峠方面は時間は短いが上りがある。大黒屋方面は時間は長いがずっと下り、どっちが楽なのか微妙である。
車に乗り、はなのやに到着、ほどなくして沢隊も到着。峠は車で結構遠回りをするので麓につく時間はどちらのコースもあまり変わらないようだ。はなのやさんでラーメン食べて(おいしかった)文化センターにて解散。ご苦労様でした。

 

沢隊より  (藤田さん記)

  13日(土)曇り

  <沢隊>4:30文化センター発〜5:00甲子トンネル大橋下駐車場〜5:30一里滝沢出合〜

        6:30/6:50大滝出合(休憩、朝食)〜8:40/9:20右股分岐・・・ここで本流偵察遡上組

        (安治 薄葉 菊地)の帰りを待つ〜右股遡上〜詰め部向かって右端ルートを遡上

        〜11:30遡上完遂、休憩、昼食〜11:50ヤブこぎ開始。地図から目標へ280〜290度

        の方位で進む。〜12:50頃高度1500m付近で方向を310度に修正。〜13:40坊主沼

        新避難小屋着。途中沢の所々に残雪あり。

 

一里滝沢は水量多くなく、最初のF1も先輩方のリードで無事に遡上。

約30分毎に小休憩を取って頂く。

大滝分岐から岩魚の魚影やヨブスマソウ、ウド、ミズ、フキノトウ、フキ、ボリ、などの山菜や茸、サワグルミ、ツクバネウツギの黄花など阿武隈源流の原生林の自然を見ながらの沢歩き。

野鳥のさえずりも良く聞こえる。風は無い。雨も降らず。

右股に入ると、沢の勾配がしだいに急になり、前方の谷の奥には見上げるような山の斜面が立ちはだかるのが見え、緊張感が身内にみなぎる。

やがて、沢が3本に分れ、滝になって、その上は見えない。向かって右端の水の一番少ないルートをリードされながら遡上。

浮石だらけで、途中石を落としてしまった。後続の金井さんが機転良く止めて下さり難を逃れる(金井さん、感謝です!)。

詰め最後の壁(約6〜7m)はザイルで安治さんがトップを取り、金井さん、菊地さんが続き、真舩会長、薄葉さん、藤田は東側の樹林帯を捲いて登る。

登りきり、平らなテラス上の樹林帯で平坦地のありがたさを実感しながら休憩、昼食。サワの水が登りきった所で消えていることが良く見て取れた。

ヤブ漕ぎは笹の生い茂る中、地図や金井さんのGPSで方向を確認しながら約2時間。坊主沼新避難小屋で先着の尾根隊と合流。新避難小屋完成を祝う。夕方夕立。

14日(日)曇り 沢、尾根隊合同で

        7:40新避難小屋発〜8:00坊主沼発〜9:30/9:50甲子山〜10:05分岐〜

        11:15甲子トンネル口 (尾根隊は旧甲子峠経由で下山)〜11:40花の家〜

        13:20文化センター 解散 (薄井さんは所要で14日4:30行動開始で単独下山)