燧ヶ岳登山記

期  日:200952日(10発)〜3日(17時半着)

場  所:御池駐車場(テント泊)、燧ヶ岳往復

メンバー:藤井さん御夫妻、安治さん、薄井(記)

 

文化センターに10時集合し、安治さんの車に登山道具(ザック、スキー等)を積み込んだ。爽快な五月晴れの下、甲子トンネル(国道289号)を抜けると下郷の山並が周囲を囲み、迫力ある流石山・三倉山・大蔵山の残雪を伴った稜線がせまってくる。

新しくできて大変混雑している「道の駅」を見学(残念ながら時期的に地場品が少ない)し、田島町のヨークベニマルで食材・飲物を購入した。

その後、順調にドライブし、御池の駐車場には14時半に到着した。意外と駐車台数が少なく大威張りでテントを張れそうなので一安心であった。早速テント地を確保して宴会が始まり・・・見る見るうちに「花泉1本が空」になった。

3日は、ザックにスキーを固定し、7時前に駐車場を出発した。安治さんは登山靴にアイゼンを装着し、藤井さん御夫妻はスキー靴に軽アイゼンを装着した。(オイラはスキー靴のみでアイゼン無し)

コースリーダの藤井さんを先頭に軽快に登り始めたが、すぐに雪壁となる。しかし、先人が登ったステップが残されており、それを忠実にトレースすると意外と楽に登れた。

但し、途中で後ろを振り返れば目眩が起きそうなほど急峻でオイラには崖に思えた。こんな急斜面をスキーで下るのかと思うと「正直言って非常にビビル」のであった。

広沢田代を過ぎて、又も第2の雪壁となるが、ここも明確なステップが残っており、登るのに苦労はないが、帰り(スキー)を考えると暗然としてくる。

熊沢田代で一本をとると、目の前に燧ヶ岳の雄姿が迫り、会津駒、ひらが岳、日光や越後の秀麗な山並を楽しめた。

以後は、燧ヶ岳山頂までは、休憩無しに登った。樹林帯を抜けるとやはり雪壁が延々と山頂まで続いている。汗をかきながらの我慢のステップ・バイ・ステップを80分続けると、なんとか山頂にたどり着き、ビールで乾杯した。・・・・いやー旨かった。

60分の大休憩の間、山頂直下の狭い急峻な箇所や、先程の雪壁を考えると不安で食事が満足に喉を通らなかったのは、事実である。

安治さん曰く「登った山で下れない場所は無い」・・・ウーム恐ろしい哲学である。

1155分、とにかく度胸を決めて転ばない事を優先して下り始めたが、ザラメ状の雪が重いのでまともなボーゲンにならなかった。幸いザラメ状の雪は斜滑降と「木の葉クズシ(横滑り)」には最適なので順調に高度を下げることができた。又、田代でのスキー滑降は、快適でスキーの醍醐味を充分に味わった。

スキーを担ぐことなく御池の駐車場まで滑ってきて「全員で握手」をしたときに「西郷山岳会入会して良かった」との感謝の念で溢れた。

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