日程: 2008年10月11日(土)〜10月13日(月)      
山域/山名:十二湖・白神岳
参加者:(16名)
コースタイム:
10月11日 文化センター出発 4:10 ⇒ 白河IC4:20 ⇒ 能代南IC11:00 ⇒ サンタランド白神(昼食)12:35〜13:20  ⇒ 十二湖散策13:30〜15:30 ⇒ ウェスパ椿山(宿泊)16:10〜
10月11日 ウェスパ椿山 5:30 ⇒ 白神山登山口 6:10〜6:20 ⇒ 水場休憩(朝食)7:00〜7:20 ⇒ マテ山分岐8:50 ⇒ 山頂分岐10:30 ⇒ 頂上(昼食)10:50〜11:40 ⇒ マテ山山頂13:20〜13:30 ⇒ 登山口15:20〜15:40 ⇒ 不老不死温泉(宿泊)16:10〜
10月11日 不老不死温泉 7:30 ⇒ 艫作駅7:40 ⇒ 五能線(艫作駅〜秋田白神駅)7:58発〜8:55着  ⇒ ハタハタ館 8:55〜9:30 ⇒ 道の駅 9:50〜10:20 ⇒ 能代南IC10:40 ⇒ 白河IC17:00  ⇒ 文化センター着 17:10
     
活動内容:
10月11日、文化センターへ辺りはまだ暗い中、4時集合。バスに荷物を積み、4時10分期待に胸を膨らませた16名を乗せバスは出発。今回の旅は3つの目標がある。
1つは十二湖散策。
2つ目は白神岳登山。
3つ目は不老不死温泉の露天風呂から沈む夕日を眺める事である。
まず、国見SAで休憩。少しずつ目も覚めてきたようだ。菅生Pで朝食を取り、再び出発。西仙北SAコンビニで白神岳用行動食を各自調達。途中、雨もパラついたが気になる程ではない。能代南ICは予定通り、11時に降り、一般道へ入る。道の駅に寄り、トイレ休憩をする。くだもの、野菜、きのこ類など安いし、美味しそう。最後の日にも立ち寄り、買物する事に決定。
昼食予定のサンタランドに12時35分に到着。お店の方が外で待機し、バスを誘導してくれた。予約していた和定食を美味しく頂き大満足。特にだんご汁がごぼうのダシが出ていて美味しかった。二次会用の地酒を購入し、十二湖に向けて出発。ビジターセンターでバスを降り散策開始。黄葉の始まりといった所か。中の池、落口の池,鶏頭場の池をゆっくり散策しながら歩く。いよいよコースのハイライト、青池に到着。コバルトブルーの湖面が美しい。山岳会旗を前に全員で記念撮影。そして、次のハイライト、ブナの原生林の中を歩く。日も時々差し始めると更に美しい。皆がきのこの話題で盛り上がる中、脇壷の池に到着。青池のようなコバルト色である。神秘の色と周りの樹木の緑から黄色へ変化しつつある風景に癒しを感じる。日暮の池を脇に見ながら進むと予定していたコースは終了。十二湖荘のオリの中で『つきのわ熊』が飼われていた。山でこんな熊にあったら大変だね、と話していると、薄葉さんが今年の夏に渓流釣りで合った熊はそれぐらいあったとの事。今更ながら、無事であった事にほっとした。
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運転手さんに十二湖荘の脇の駐車場にバスを回してもらっていたので、そこからバスに乗る。時間が30分近く早かったので少し遠回りをして、キャニオン展望ポイント経由で宿に向う事にする。正直、期待していた程の雄大さは感じないなと思った。
国道101号に出て15分くらいでウェスパ椿山に到着。日本海山間部の寂しい雰囲気からガラッと変わり、まるで西洋のリゾート地に迷い込んだような素敵な建物が待っていた。コテージも綺麗で設備も整っており、今度は夏に来てみたいなと思った。コテージから大浴場は遠かったが日本海を眺めながらのお風呂は最高であった。18時より、予約していたレストランで夕食。お刺身、さけのちゃんちゃ焼、メンチカツ、海鮮の和え物などを頂きながら、生ビールに日本酒と思い思いのお酒を楽しんだ。一番広いコテージで二次会を行ったが、朝が早かったし、お酒で酔いが回ってしまい21時を回ったくらいにはそれぞれの部屋で全員就寝してしまった。
12日、いよいよ白神岳登山である。朝5時30分にウェスパ椿山を出発。登山口に6時到着。準備を整え、ストレッジを行い、過去、登った経験のある薄葉さんを先頭に6時20分出発。最後尾に隊長の安治さんが着き、皆をまとめる。木々が生い茂り、朝も早いので、薄暗い感じである。小さな沢が流れている所で朝食を取る。ウェスパ椿山のレストランで作ってくれたおにぎりを頬張る。一つ一つが大きかったがぺろりと食べてしまった。最初は緩やかであったが最後の水場を過ぎるとマテ山に向けて急登となった。ブナの森にシダが生い茂り雰囲気は良い。マテ山分岐を過ぎるとまた、緩やかな道となった。緑だったブナも高度を稼いだ事で黄色へと変化してきた。木々の間から、日本海も見えてきた。
更に進むとブナが黄金色になった。美しさを堪能しながら歩いた。もう一度、急登となり、頂上に向う分岐に飛び出した。岩木山も遠くに見える。尾根は日本海側からの風が当たり冷たい。汗ばんだ体が一気に冷やされる感じだった。緩やかな道を15分くらい行くと避難小屋である。更に5分くらいで頂上到着。
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たくさんの登山者で賑わっていた。雲も多かったが眺望は良く遠くまで見る事が出来た。山岳会旗を掲げ記念撮影。皆で登頂を喜び合った。避難小屋近くの広めな所で昼食。用意してきたビールは体が冷えそうなので、ほとんどの人が諦め、代わりにウィスキーに人気が殺到した。十分楽しみ、11時40分下山開始。予定より、20分早い行動である。来た道と同じ道を下ったが、逆からだとまた違った趣があるから不思議である。黄金色に輝くブナの森を十分に楽しみながら歩いた。マテ山分岐へ到着。時間に余裕があったので、山頂まで荷物を置いて行く事にする。山頂からの眺望はないが、手づくり風看板が味を出していた。記念撮影をしてすぐに下山。そこからは急な下りなので慎重に歩いた。最後の水場で栃木県からいらした私達と同じくらいの団体グループの方が休憩中であった。私達は次の水場で最後の休憩をした。15時10分、林道に出、15時20分登山口へ到着。最後のストレッジを行い、靴を履き替え、15時40分、宿に向けて出発。
バスの中ですでにお酒で乾杯。海を見ながら、今日は沈む夕日がきれいに見えそうだぞ、明日の工程はどうするか(五能線に乗る、岩木山に登る、角館に寄るなど様々な意見)と会話が盛り上がる中、不老不死温泉16時10分到着。
部屋に入るとすぐに、大半の方が露天風呂に向った。日の入りは17時とか。露天風呂に行くサンダルが無い程の凄い賑わいである。露天風呂はいも洗い状態に近いくらいであったが、それにめげる事なく、沈む夕日をあこがれの露天風呂から眺める事が出来た。
18時宴会開始。お刺身、鍋、茶碗蒸し、煮物、山菜料理などを味わい楽しんだ。宴会終了後、2次会を開催。朝早かったのと登山の疲れが手伝い、長くは行えなかったが十分に夜を楽しむ事が出来た。
13日、不老不死温泉前で記念撮影をし、7時30分宿を後にする。3分くらいで艫作駅に到着。(昨夜、五能線に乗ろうという話がまとまり、出発時間繰上げとなった)駅の看板で再び記念撮影。7時58分発の電車に乗り、日本海を車窓からゆっくりと眺める。もちろん持ち込んだお酒付き。天気はこの3日間で一番最高。海の青さが美しい。しかし、町並みには寂しさも感じた。
約1時間で秋田白神駅へ到着。この駅はハタハタ館(温泉とお土産やさん)が隣接した駅である。駐車場も広いのでバスを回して頂く事が出来た。それぞれにお土産を購入し、再びバスに乗る。1日目、大評判であった道の駅で、またまたお土産購入。思い思いに新鮮な野菜、きのこ類を買い込んだ。
来た時と同じ能代南ICから秋田道に乗り、錦秋湖SAで昼食。栗林が隣接したSAであり、昼食時間も重なって凄い賑わいであった。ここの栗林の栗は拾った方がすべて持って帰って良いとの事である。途中、長者原SA、安達太良SAで休憩を取り、17時ちょうどに白河ICを降りる。17時10分、文化センターへ無事到着となった。
全体感想 35周年の取り組みの中で、一番多くの方に参加して頂き、皆さんの協力とお天気にも恵まれた事で当初の3つの目標(十二湖、白神岳、不老不死露天風呂の夕日)に加え、五能線の電車の旅もプラスで実現出来、良かった。白神岳はちょうど、ブナ黄葉の素晴しい時期であり、世界自然遺産を十分に堪能する事が出来た。今後も山岳会でこのような山行が出来れば良いと思った。

記:菊地正良・美智子