今年無くなる坊主沼避難小屋を愛でながら、水場を探すキャンプ


2008年 7月26日27日

天候  26日雨 27日快晴のち雷雨
参加者 藤井、薄葉、薄井、斎藤賢、菊池夫妻、斎藤久(記)

今年撤去される坊主沼避難小屋ではあるが、西郷山岳会では思いで深い山小屋である。
新しい避難小屋ができると撤去されるわけであるが、同時に登山道も整備されるため、今後小屋泊まりの人が増えるかもしれない。
しかし、今は近くに水場がないので、ここはひとつ、山岳会で見つけてみようということで今回の企画を行った。

26日 雨
6時集合 集合場所では雨は降っていないが天気予報では午後から悪くなるとのこと。雨が降ったら、水場探しも難しいが、すでに先行部隊が山に入っていることもあり、出発した。
大黒屋に車で向かう。途中から雨が降り出し、駐車場では結構大雨に変わっていた。遅れてきた菊池さんの話ではそのあとも土砂降りだった模様。
車のリアゲートの下でカッパを着て出発。
今回、自慢の90Lザックをいっぱいにしたくて結構食べ物を買い込んできたが、しょってみるとものすごく重い。隣で支度をしていた薄井さんに持ってもらうと、”重すぎ!”との意見。少しはおいていったほうがいいよとのことで、少し荷物をおいていく。(ここで荷物を少しでも置いていったのが後々助かった)
大黒屋サンでコーヒーをご馳走になり(ありがとうございました)雨が少し弱くなったところで出発。
289号線の橋を渡って登り始めると、1分で息がぜーぜー。結構登った気になって顔を上げるとまだ、新国道の橋の横だった。(この時点でかなり後悔。途中へばったら何を捨てようか考え始める)
ペースを遅くしてもらいながらのぼり、何とか猿の鼻へ。猿の鼻で一息つき再スタート。相変わらず雨足は強い。
周りは雲だらけで展望がないので辛い坂道が続く、今は花もほとんどないし、写真を撮るにも雨なのでカメラを出せないので単調なのぼりが続く。
大白森分岐を過ぎて甲子頂上へ。分岐から上の石道は注意していたので滑らなかったが、明日も雨降りだとちょっと怖いかな。展望はまったく無いので、きれいな旭岳を心で拝んで再出発。
甲子頂上の案内図を直そうとするが持ってきたプライヤーではねじを回すことが出来なかったので、残念ながらそのまま進む。
ここからは和田さんと斉藤(私)は恥ずかしながらはじめてのコースである。一度谷に下りると、5分ほどで坊主沼までの新道と旧道の分岐につく。
長三郎さん、薄井さん、和田さんは旭の上り口まで(片道30分)まで旧道を進むとのこと。
ばてばて斉藤(私)と斉藤賢さん、藤井さんはそのまま新道で坊主沼を目指す。
分岐を過ぎて5分ほど、すぐに水場がありそこで水を補給。あけてきたボトルにも水を入れた。冷たい湧き水でものすごくおいしかった。(これが後々大きく響く)
水場入り口近くの標識を直して、進み始める。水場の標識はないので、知らない人は通り過ぎてしまうだろう。いつか改善しなくては。
途中何本かの沢とぬかるみを越えて進む。
最後の急登、通称かもしか沢で一時ギブアップ。藤井さんにと斉藤賢さんに先に行ってくれと頼んで、坂の途中で休憩。けど、斉藤さんと藤井さんは坂の上で待っていてくれた。感謝!!。何も考えずに水を補給しすぎでした。
カモシカ沢と超えると比較的平坦な道が続く。疲れていなければ楽勝の道が今はとんでもなく長い道に見える。
雨もやまないので、ぬかるみがひどく靴はくるぶしまで埋まって靴のかなが土だらけになる。
おまけにザックが高いので、木の下をくぐるのもつっかえて一苦労である。
このあたりで腹筋がつりそうになった。まずい、どうしよう。
屋根がぜんぜん見えないので、先がわからなかったのだが、先行の斎藤さんが”かんかん”と鐘を鳴らしてくれて、やっと非難小屋到着。長かったーーーー。沼はわかるが、避難小屋はちょっと奥になっているので見つけにくい。

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*避難小屋はこんな感じです


すでに薄葉さんは到着。斉藤賢さんが鎌で雑草を刈ってくれた。
私はびしょびしょの服を脱ぎ着替えていたところに菊地さん到着。
先人が残してくれた毛布と、銀マットがありがたい。ただしダニに注意。
菊地さんは水場からみんなのために4L近くの水を1時間かけて(手持ちで)運んでくれた。感謝!!
次に長三郎さん、薄井さん、和田さん到着。
当初目標の旭の入り口まで到着しそこから引き返してきたとのこと。

みんな着替えてまずは乾杯。
もつ煮、チャーシュー、にら饅頭おいしかったです。ウイスキーオンザロック(氷が重!)、てんぷら好評で良かった良かった。。
斎藤賢さんは所要とのことで本日日帰り。あとで聞くと、帰りも大雨だったが、2時間で大黒屋に到着。
昔の非難小屋、登山道の話などを聞き就寝。
日記帳に本日のことが書いてあるので、次に坊主沼に行ったら探してみてください。

27日
翌朝、薄井さんは街に用事があるとのことで早朝出発。
残りは朝食を食べて8時出発。藤井さんは本日も泊まりで山を探索するとのこと。

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*仕度を整えて出発


昨日よりザックが軽いためか、かなり足取り軽く下ることが出来た、昨日あんなに苦労したカモシカ沢もあっという間に下ってしまった。

いつも見る甲子からの眺めとは異なる逆側からの甲子旭は、奥行きがありすぎて登るのがいやになりそうである。
今日は快晴なので、旭の展望を拝むことが出来たし、ぬかるみも昨日ほどひどくはなくなっていた。
途中、一組の登山者とあっただけで、12時に無事大黒屋さんに到着。温泉組と直帰組に分かれて解散した。

水場探しは天候の関係でできなかったが、いろんな人の思いの詰まった避難小屋に感謝できた登山であった。

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*もうすぐなくなる?セマーーイ国道